
ボーカルが何だか物足りない!と思ったらCLA Effectsを立ち上げよう
EQやコンプでボーカルを聴きやすく整えたのに、何だか物足りない…。曲の世界観に合わせたボーカルにしたいのに、思ったような決め手が見つからない。そんな経験はありませんか?
そこで頼りになるのが、グラミー賞エンジニア Chris Lord-Alge のノウハウを凝縮した CLA Effects。ボーカルのキャラクターを強くしたい、曲の展開ごとにボーカルの表情を変えたい、ここぞという場面で強烈な変化が欲しい、そんなときに即戦力のサウンドで応えてくれます。
CLA EffectsはEQ・歪み・リバーブ・ディレイ・モジュレーションといった定番エフェクトをひとまとめに搭載。シンプルな操作で「ラジオボイス」「飛ばしディレイ」「歪みボーカル」など、印象的なボーカルサウンドを素早く作り出すことができます。
2025.09.11
Chris Lord-Alge Signature Seriesとは

グラミー賞を5度受賞した、ロック界の重鎮を手がけるエンジニア Chris Lord-Alge(クリス・ロード・アルジ)。彼のミキシング・テクニックをプラグインとして再現したChris Lord-Alge Signature Series (CLAシリーズ)は、ギター、ベース、ドラム、ボーカルなど、用途別に6つのプラグインがリリースされています。
そのなかでも今回の「CLA Effects」は、クリス・ロード・アルジが自身の現場で愛用するエフェクトを1つのパッケージに凝縮した、「定番のあの音」を手早く再現するツールボックスです。
同シリーズのボーカルミックス向けプラグイン CLA Vocals が「ボーカルの明瞭感・音圧感・立体感」を整える役割なのに対して、CLA Effects は「積極的に個性を与える」ための汎用的なプラグイン。両者を組み合わせれば、聴きやすさとキャラクターを兼ね備えた理想のボーカルミックスが実現します。
ボーカルに個性を与える6種のエフェクト

CLA Effectsは、音色系・歪み系・空間系・位相系のエフェクトが1つに集約されています。それぞれのエフェクトを個別にインサートする必要がないのでワークフローがシンプルになり、CPU負荷が軽減できるのもポイントです。

【EQ】
サウンドのキャラクターを大きく変化させます。ボーカルを特に目立たせたいアクセントとして効果的です。
- TOP:明るさ、きらびやかさ、存在感
- FILTER:かすれさせたり、こもらせる
- TELEPHONE:電話やラジオのような、中高域だけの音
【Distortion】
アグレッシブに歪ませます。即戦力の「歪みボーカル」、まさに狙ったサウンドが得られます。
- DRIVE:歪む
- CRUNCH:つぶれるように歪む
- FUZZ:激しく歪む
【REVERB】
ボーカルに空間の響きが加わり、印象的なサウンドになります(CLA Vocalsよりも強くかかります)
- ROOM:少し大きめの部屋のような響き
- HALL:大ホールのような広い響き
- CANYON:峡谷のように広大で深い響き
【PITCH】
音の揺れによる濃密な「にじみ」感やサウンドの広がりが得られ、ボーカルに厚みが出ます。
- TAPE PHASE:フェイザー
- CHORUS:コーラス
- MR.WIDE:ステレオ感の拡張

【SHORT DELAY】
ディレイはポップスでよく使用される16分音符、8分音符、付点8分音符がショートディレイに設定されているのが実用的。ロングディレイが別枠で用意されているので、リズミカルなディレイとロングディレイを使い分けられる便利な仕様になっています。
- SLAP::16分音符ディレイ
- EIGHT:8分音符ディレイ
- DOT EIGHT:付点8分音符ディレイ
【LONG DELAY】
SND LONG DLY ジョイスティックを THROW にすると、その間だけロングディレイがかかります。ロングディレイを効果的に使いたい「ここぞ!」という場面で使用したり、オートメーションによる ON/OFF も可能。また、ジョイスティックををHOLDにすると常にロングディレイが有効になります。
デモ動画
YouTubeの字幕機能をONにして、設定 > 字幕 > 自動翻訳 > 日本語を選択してお楽しみください。
人気記事

客観的なイコライジングを元に「正解の音」に近づける 〜新世代イコライザー Curves AQ 〜
イコライジングで難しいのは「どこまでいじれば正解なのか」がわからないこと。自分の耳を信じるのは大事だけれど、仕上がりに自信が持てず、客観的な基準が欲しいと感じる瞬間は誰にでもあるはず。そんな悩みを解決

ボーカルが何だか物足りない!と思ったらCLA Effectsを立ち上げよう
EQやコンプでボーカルを聴きやすく整えたのに、何だか物足りない…。曲の世界観に合わせたボーカルにしたいのに、思ったような決め手が見つからない。そんな経験はありませんか?そこで頼りになるのが、グラミー賞エ

ミックスで「コンプのかけ過ぎ」を避ける7つのコツ
ミックスする時に、コンプレッションをかけすぎたり不足したりはしていないでしょうか?全てのコンプレッションに目的を持っていますか?かけすぎで躍動感が失われたり、逆にルーズすぎてかかりが弱かったりというこ

Compressor vs Transient Shaper - 使い分けを極めるTips
コンプレッサーとトランジェントシェイパーは、ともにトランジェント素材を制御し、音響的なインパクトを与えるために使用されます。それぞれのプロセッサーの違いを学び、どのタイミングでどちらを使用すべきかをみ

コンプレッサーの種類ってたくさんあるけど、どれを使ったらいいの?
今回の記事では、コンプレッサーの種類と、それぞれのコンプレッサーをどのような場面で使用するのかを学んで行きます。VCA、FET、Optical、Variable-Mu、デジタルコンプレッサープラグインなど、様々な種類のコンプ

ラウドネスメーターを使いこなそう!
オーディオ信号の測定は、トラックメイク、ミキシング、マスタリングにおいて最も重要な部分と言っても過言ではありません。オーディオ・メーターの疑問を解き明かし、どのメーターをいつ、どのように使うべきかを知
人気製品

InTrigger Drum Replacer
InTrigger Drum Replacer は、Wavesが提供するインテリジェントなドラムリプレイスメント・プラグインです。単なるトリガー検出を超え、ゴーストノート・ダイナミクス・ブリードを高精度に解析し、プロフェッショナ

Clarity Vx
Clarity Vxは、ボーカルをバックグラウンドノイズから取り除き、あらゆるミックス、プロダクション、ポッドキャスト、ビデオ用にサウンドを整える最高品質かつ最速の方法です。Waves Neural Networks®が搭載されてい

JJP Vocals
Jack Joseph PuigによるJJP Vocalsについてのコメント: “ボーカルをミックスする時に気を付けているのは、直感と本能だ。どのディレイをとか、EQをどうするかとか、コンプレッサーの設定とか、そんな技術的な話では

Curves AQ
Wavesは常に革新を追求しています。Clarity Vx、DeReverb、Silk Vocal、IDX、Curves Equator、Sync Vxなどの開発を通じて、新たなサウンド技術の限界を押し広げてきました。そして、ついにEQにも革命が起こります。

Platinum
モチベーションも高く制作を進め、ミックスも基本のプロセッシングからキャラクターを生かしバランスを取った作業ができた。数曲をトラックダウンして、作品として発表するところまでもう少しという段階。ここまでく

Diamond
インスピレーション、閃いたアイデアをトラックへと作り上げ、数々のツールを使ってミックスし、磨き上げ、最高の状態でトラックダウンする。Diamondは、Platinumバンドルのプラグインをすべて収録し、さらに原石と

Curves Equator
Wavesは30年間にわたりEQを設計してきました。しかし、もっと正確で、もっとパワフルで、もっと効率的で、さらに楽しいEQがあったらどうでしょう?近年、スタジオのテクノロジーとワークフローのほとんどすべての面

Horizon
音楽の創造は1990年代にアナログからデジタルへ、ハードウェアからソフトウェアへ、2000年代にはコンピューターのパワーの上昇によりインザボックスでの制作、ミキシング、マスタリングは一般的なものになりました。