もう部屋鳴りに悩まない。AIが不要な反響音を除去〜Clarity Vx DeReverb〜
ナレーションやボーカルを録音した際に、部屋の響きで言葉が聞き取りにくかったり、「部屋鳴り感」が強く出て映像や楽曲となじまなかった…そんな経験はありませんか?
レコーディングスタジオのように本格的な吸音処理ができない環境では、壁・床・天井・家具などに反射した音が想像以上にマイクに入り込みます。その結果、意図しない反響音が音像をぼやけさせたり、不要な立体感を加えてしまうことがあります。
Clarity Vx DeReverb は、そんな悩みを解決する革新的なプラグインです。AI技術 Neural Networks® を活用し、不要な反響音を精密に除去。シンプルな操作で、録音素材を驚くほどクリアな音へと生まれ変わらせます。
2025.08.22
AIが反響音を自動判別
Clarity Vx DeReverb の中核を担うのは、数百万ものオーディオサンプルで学習された Neural Networks® エンジン。この高度な機械学習システムにより、プラグインは反響音とドライなボーカル音を正確に判別します。反響音を除去するAIアルゴリズムは、ナレーション向けの「ダイアログモード」2つと、ボーカルに最適な「シンギングモード」1つが搭載されています。
2つのプラグイン・ラインナップ
Clarity Vx DeReverb は「通常版」と「Pro版」がラインナップ。どちらも同じAIコアを搭載していますが、操作できる範囲と機能の充実度に違いがあります。ちなみに「Pro版」を購入すると「通常版」も付属します。
Clarity Vx DeReverb(通常版)
AIアルゴリズムを選択するセレクター、分析のモノ/ステレオ切り替え、音の明瞭さをコントロールするPresenceスライダー、反響音除去の割合を決めるメインノブの4つで構成され、手早く反響音を除去するのに最適です。
Clarity Vx DeReverb Pro(Pro版)
通常版のパラメーターのほかに、このあと紹介する機能を搭載。各パラメーターを活用することで最も自然な結果を得ることができます。
Clarity Vx DeReverb Proの主な機能
- (1) 6バンド・パラメトリックEQ
周波数バンドごとに反響音を特定して処理できるのが画期的!ソロ試聴機能も搭載されているので、選択した周波数バンドにどのくらい反響音があって、どれくらいそれを除去するか確実に設定できます。 - (2) ストレングス・マルチプライヤー
Neural Networks® の処理パワーを増強し、さらに深い処理を実行可能。反響音の除去が足りないと感じた時に上げていくと効果的。 - (3) テイルスムージング
反響音を除去する際の「処理の終わり方」をコントロールして、元素材の音の消え方(リリース)を自然に仕上げます。 - (4) ディファレンスモード
ONにするとアナライザが青色に変わり、除去される音だけを試聴できます(上の画像はONにした状態)。除去の状況を把握して処理の過不足を防げるのが便利。
人気記事
リズム隊のミックスTips! – Vol.7 ギター前編
「リズム隊のミックスTips」。今回はギター前編です。
リズム隊のミックスTips! – Vol 3.1 番外ハイハット編
おかげさまで好評を頂いている「リズム隊のミックスTips」。イントロダクション、キック、スネアとここまで来ましたので、本日はハイハット編。番外編なので、Vol.4ではなく「Vol-3.1」としています。
もう部屋鳴りに悩まない。AIが不要な反響音を除去〜Clarity Vx DeReverb〜
ナレーションやボーカルを録音した際に、部屋の響きで言葉が聞き取りにくかったり、「部屋鳴り感」が強く出て映像や楽曲となじまなかった…そんな経験はありませんか?レコーディングスタジオのように本格的な吸音処
DiGiGrid DLS導入レポート – 鈴木Daichi秀行
2013年のNAMMショーで発表され、ネットワークで自由にI/Oを拡張でき、Wavesプラグインが超低レイテンシーで使えるソリューションとして注目を集めてきたDiGiGrid製品ですが、2014年10月、ここ日本でもPro Tools向け
Waves Curves AQ vs Curves Equator: 2つの製品を正しく使い分けるためのTips
Waves Curves AQとCurves Equatorが、あなたのミックスのアプローチをどう変えるかをご紹介します。トーンの問題を解決し、音色や存在感を引き出し、これまで以上にスマートかつスピーディにプロフェッショナルな仕
リズム隊のミックスTips! – Vol 3 スネア処理編
好評連載中、オフィスオーガスタの佐藤洋介さんによる「リズム隊のミックスTips」。今回は3本目となるスネア処理編です。BFD3を使用したTips記事ですが、他社のドラム音源でも、実際のドラムレコーディングでも有効
人気製品
Abbey Road Reverb Plates
1950年代に生まれたプレートリバーブは、現在まであらゆる音楽レコーディングに欠かせない要素であり続けています。60〜70年代、ビートルズやピンク・フロイドを始めとする先駆的バンドに頻繁に使用されたのがアビー
API 550
60年代後半に誕生し、API独特のパワフルかつ滑らかなキャクターを決定づけた伝説的レシプロ・イコライザーを、プラグインで再現
C4 Multiband Compressor
C4は、マルチバンド・ダイナミクス・プロセッシングのパワーハウス。あらゆるダイナミクス処理をマルチバンドで解決します。4バンドのエクスパンダー、リミッター、コンプに加え、ダイナミックEQとスタンダードなEQ
Clarity Vx DeReverb Pro
より高速なダイアログ編集ワークフローへようこそ - これまで以上に強力に、正確に、コントロールしながら、音声からリバーブを除去します。Clarityの先駆的なAIテクノロジーは、録音を瞬時に、そしてリアルタイムで
Codex Wavetable Synth
Waves Codexは、グラニュラー・ウェーブテーブル・シンセシス・エンジンを基本とする最先端のポリフォニック・シンセサイザーで、Wavesのバーチャル・ボルテージ・テクノロジーを採用、VCF、VCA などを搭載する実際
Clavinet
スティービー・ワンダーの「Higher Ground」や「Superstition」、ビリー・ブレストンの「Outta Space」など、ファンキーな音楽にクラビネットの音を取り込んだヒット曲は数多くあります。1970年代、ファンキーなディ
dbx 160 compressor / limiter
オリジナルのdbx® 160は、1970年代の他のコンプレッサーと比べ、非常に歪みが少なくクリーンなサウンドで、特にドラムのコンプレッサーとして評価されてきました。入力信号に素早く反応するdbx 160コンプレッサーは
Eddie Kramer Bass Channel
Eddie Kramer、ベースチャンネルを語る: 「Eddie Kramer Bass Channelの背後にあるアイデアは、威圧的にならず切り裂くような、プレゼンスたっぷりのファットベースを作り上げるということ。一般的に中低域に特徴を